収益不動産の見方も変わる

飲食店舗の廃業や倒産もあり、飲食街の飲食店舗の空室が増えてきています。1階路面店は居酒屋が多いので、閉店したとわかりやすいのですが、バーやラウンジ・クラブの入ったビルも厳しい状況です。

これまで社用族を相手にして、高級と言われたところほど、客が来なければ、マイナスも大きく、経営は非常に厳しい状況下にあることが予測できます。そういうところは賃料も高く、支払いに耐え切れなくなって、廃業せざるを得なく、閉店しているのです。

貸主側も、今退去されると次のテナントを当面見込めませんから、空室期間が長くなり、賃料も下がらざるを得ない状況になります。

これは何も飲食店だけの問題でなく、リモートワークができるとわかった企業の中には、都心部の賃料の高いところを退去するか、あるいは面積を縮小し、支払賃料を減らす動きも見られ、これまでよかったところが、今後もよいとは言えません。そういう点から、都心部や繁華街の収益不動産に対する見方も、変わってくるのではないかと思っています。

暗い話ばかりなので、今元気なテナントは何か、明るくなる話題、心和む話題はないか、探しておきますね。  和合実