成約の必然性

 収益不動産の売却に関してですが、売主の理論だけでは売却は捗りません。買主の理論を知って、売却活動することが成約への近道です。 売主がどうしても売りたいというのであれば、買主が買いやすい状況を作らないと興味を示してもらえません。

流通市場には、売れないでずっとほったらかしにされている物件もあります。売れても売れなくてもいいというのであれば別ですが、売主自身、売る術を聞いても何もしない場合もあれば、仲介業者がそれを知らずにそのままの場合もあります。

いずれにしましても、何の反響もないというのは、買主のニーズにあっていないということです。その場合は、どこに問題があるのかを究明することが必要です。何もしなければ、単に価額を下げるしかありません。

価額を下げて、割安にしても売れないというのもあります。その場合は、もう一段の値下げが必要となり、そして損をするのは売主だけという結果になります。

このことは、購入の場合でも同じです。買うには売主の立場を考える必要があります。買主の理論だけでは、買いたくとも買えません。成約するには成約する必然性があるということです。 和合実