印象

 二十数年前に一度お会いしただけですが、たまたま別の場面で、名刺交換をさせていただき、すぐに「あのときの人だ」と思い出しました。
 その人のお顔は忘れていたのですが、経営している会社の名前が珍しく、また言われた言葉が強く印象に残っていたので思い出したのです。

ご本人は私のことを忘れておられましたが、そのときの話をしましたら、ビックリされていました。それからまた数年間お会いすることがなかったのですが、また偶然出くわし、今度はその人から声を掛けて下さったのです。私はお顔を見てもすぐには思い出せなかったのです。お互い様になってしまいました。

今度いつお会いすることになるのかまったくわかりません。でもまたどこかでお会いすることもあるかもしれません。

ちょっとした出会いであっても、よい印象を与えることは大事なことです。悪い印象を与えてしまいますと、後でお会いする機会がありましても、声をかける気にならないかもしれません。

よい印象を与えるに越したことはありませんが、それが難しくとも、悪い印象だけは与えないように心がけたいものです。 和合実