債務整理の助っ人登場

 先日友人の紹介で「債権整理」を債務者の立場で行い、「再建・再生」を業とする企業の役員さんとお会いしました。非常に興味深いお話を伺えましたので、その一端をお話します。  本年1月に金融庁は地方銀行や信用金庫に対して都市銀行並みの検査をすると発表しました。すなわち「これまでは検査を甘くしてきたけれど、厳しくしますよ」ということです。都市銀行の不良債権比率が二桁から3%以下になり、一応の成果が出たので、今後は地銀や信金に目を向け始めたのです。はじめから厳しい検査をすると、体力のないそれらは間違いなく倒産に追い込まれ、最悪の場合、金融恐慌になってしまうことを恐れてこれまで様子を見てきたのです。それが企業の血の出るような努力の賜物と、ここ2~3年の景気の回復で金融機関にも体力が戻り、その心配が一応遠のきました。この間、中小金融機関は再編を加速させ、自らも再建努力をしてきました。でもまだ不良債権比率は欧米に比べますと高いのです(その比率は0.1~0.2が妥当)。そこで検査を厳しくして、引当金の積み増しを迫り、それができないところには公的資金を注入するのです。
 その検査は8月から始まるようです(年2回、8月と2月)。そのため地銀等は今まで準備をしてきていました。どんな準備かといいますと、不良債権の処理です。元金を据え置きにして金利のみの返済で、返済猶予をしている企業への貸付金は要管理債権に分類され、約15~25%の引当金を積まないとならないのです。それでは金融機関は資金運用ができなくなりますから、早くその債権を回収するか、分離をしようとします。分離とはサービサーに債権を売ることです。サービサーも最近は出番が少なくなり、債権の買取に必死です。今は銀行が特定のサービサーに買い取らすのではなく、入札で売ってあげるというスタンスです。
 サービサーの出番があるということはそれに伴い、不動産の処分が発生しますので、お気に入り物件が出てくるかもということです。しかし、3年前までと違うのは、不動産の買手が多いため、優良物件の入手は簡単ではありません。市場に出てくるのは確かですから、優良物件はサービサーに移るまでの川上でその情報をキャッチし、物件購入のチャンスにめぐり合えたなら不動産投資、成功の鍵を手にしたことになるやもしれませんね。
 サービサーも今では100社以上あるそうです。中にはサラ金系のサービサーもあるらしく、そこに債権が移ってしまうと債務者は厳しい取立てにあうということです。怖いですね。そうならないように返済は滞りなく致しましょうね。
 
 4月5月の倒産件数は大阪がワースト1であったようです。まだまだ大阪には明暗の境を彷徨っている方々が多いということです。
 ちなみにこの方の会社は利益第一主義でなく、本当に債務者の立場に立ってお仕事をされている様子が伺えました。もと銀行員の方々で作られた会社で、金融機関の実情はすべてご存知であるため、できる仕事かも知れません。私はその債務者から頂かれる報酬額をお聞きし愕然としました。あまりにも安いのです。世の中にはこういう方もいるのだなと思った次第です。まだ始められて2年ぐらいのようですが、口込みでどんどん仕事が来ているようです。返済に苦しんでいる方はご相談なさってはいかがでしょうか?本当に困られている方はご紹介しますよ。