今は昔

不動産投資が今ほど浸透していない20年前は、良い売物件が出ても買い手が少なかったのですが、そのころから不動産投資を始められた方は、間違いなく成功者になっておられると思います。

私が始めたのは、15年ほど前です。その時でもまだ、良い売物件は待てば出ました。素人でも待てば買えたのは、10年ほど前までぐらいまでです。リーマンショック直後に買えた時期はありました。でもその時、素人は買い控えしたのです。

それ以降は、年々買うのも難しくなっているように感じます。金利が下がって、利回りも下がったので、収益還元価額が積算価額よりも高くなっています。これはある意味、バブルです。それでも買いニーズは衰えないと言いますから、それだけ金余り状態にあるということです。

どこかで金融引き締めが起これば、一気に不動産価額は下落するように思われますが、その金融引き締めは、日本では起こらない状態に陥っているのが現状かと思います。金融引き締めされないのは、日本経済がそれだけデフレで傷んでいるということです。

では、これから不動産投資を始める人が成功する確率はどうかと言いますと、かなり低くなってきていると言わざるを得ません。ローンは最低でも15年は組むでしょう。人によっては30年組む場合もあります。それを最後まで返すのは大変なことです。

物件を持っていればいつかは返せるというのは、他に安定した収入源があって、不動産収入はすべて返済か貯蓄に回せる人、あるいはすでに資金に余裕のある人だけです。結果的に借金完済して、収益不動産を持てるのはごく一部の人だけです。その仲間に入れたら安泰と言えますが、そこまでの道程は、思うほど簡単ではないと思います。

でもこれから始める人でも、できないことではありませんが、一定の資金のある人でないと、かなり難しいということです。  和合実