食料品は値上がり傾向

天候不順の影響もあり、野菜の価額が上昇しています。特に、白菜やレタスなど葉の物は、平年価額の2~3倍の価額になっています。原因は長雨や雹で、成長しきれないものや、途中で腐ってしまうものが増え、収穫量が半減しているからです。秋の味覚の代表である松茸も今年は2割以上値上がりしています。元々が高いため、2割でも高く感じます。

大衆魚の代表格のサンマも漁獲量が減少し、4~5倍の価額になっているようです。今食料品が、輸入原材料の価額上昇で、製品価額もそれにつられて値上げに踏み切る企業が続出しています。原油価額も大幅に上がっていますから、製品コストや物流コストも上がっていくと思われます。

値上げ品目が増えれば、インフレ目標2%は軽く超えてもよさそうなものですが、そうはならないから不思議です。モノの値段が上がっても、収入が増えれば問題ないのですが、そうなっていないから、生活困窮者が出てきます。

今の時代は、ますます貧富の差が大きくなっていく傾向にあります。頑張る人が報われるのであればいいのですが、そうでないから生きづらい時代なのでしょうね。一億総中流社会と言われた時代が懐かしいです。岸田総理の言う新しい資本主義が何なのか見えませんが、その懐かしい時代に戻そうということなら、無理があります。時代は決して元には戻りません。

不動産にも貧富の差が出てきています。値上がりする不動産と値下がりする不動産、収益を生む不動産と収益を生まない不動産です。それを見極めることができれば、不動産でチャンスをつかめますよ。  和合実