不動産相続

親が築き上げた収益不動産を相続した人の話です。私はその相続人とはこれまで面識はなかったのですが、被相続人の方とは、何度かお会いしたことがあります。その被相続人の方は、不動産のいい面も悪い面もよくご存じの方という印象を持っていました。

人の紹介で、その相続人の相談に乗ってやってほしいと頼まれました。それで、とりあえず、電話で話を聞くことにしました。

相続人である息子さんは、ずっとお父さんとは別居でしたから、親子の会話はほとんどない様子で、まして収益不動産について話をされることもなかったようです。

ですから、不動産運営についての知識は少ないと感じました。すなわち、引き継がれたのは不動産だけで、収益不動産との付き合い方は伝授されておられなかったようです。

いい物件をお持ちというイメージがありましたが、不動産の悪い面を強調されていましたから、この人は収益不動産とうまく付き合いできるタイプではないと思いました。自ら望んで大家業をしようと思っておられるわけでなく、親からんの相続で仕方なく大家になったという感覚です。

家賃のありがたさはわかっておらるようですが、それを得るための努力がなかったので、不平不満が多いのです。建物は時間の経過とともに古くなりますし、修繕も増えます。家賃も下がります。その当たり前のことが、もう一つ、よく理解されていないと感じました。

こういう人は、良い時は何も言わず、悪い時は人のせいにするように感じましたので、私は1回の相談だけで、それ以上関わることには断りを言いました。おそらくいい結果は得られないと思ったからです。

良いも悪いも両面受け入れる度量がないと、不動産はうまくいかないものです。そう思いませんか?  和合実