取り扱い物件種目の推移

これまでかかわってきた収益不動産の物件種目の推移ついて思い出しますと、区分所有は除外し、1棟マンション物件を専門にしました。それは融資を前提としたリピート不動産投資が主流とみたからです。

その時、1棟マンションでも、築年数により融資額・融資期間は影響を受けますから、鉄骨物件もないわけではありませんでしたが、RC造物件が中心になりました。数年後、それらの物件不足もあって、新築木造アパート物件にシフトしました。それも数年後利回りも低くなってきたこともあり、また、私が一番やりたかった店舗を中心に取り扱うことにしたのです。

店舗に特化しますと、物件を求める顧客は大幅に減少しました。それはそれだけ購入できる人が少なくなったということです。店舗は融資がむずかしいのです。融資を受けやすいように1棟マンションからスタートして、一番融資の難しい店舗に特化したわけですから、顧客の減少はやむをえません。

そこから数年が経過し、自分自身が購入するための物件情報を集めています。これまで一括りに店舗と言ってきましたが、そこにも変化が表れてきています。店舗も含めた事業用物件と言ったほうがいいかと思います。そこには事務所や倉庫も含まれます。

その事務所・倉庫に魅力をごく稀にですが感じることがあります。このように、所有してみて初めてわかる物件種目の良し悪し、あるいは自分に合った物件種目があることに気づきます。

行きつくところまで行ったかどうかわかりませんが、これまで自分にはどんな物件が向き、どう所有すべきか模索してきました。収益不動産の世界にも、まだ知らない世界はありそうですが、実践で身に着けた究極の不動産投資とも言える物件保有のあり姿が見えてきたような気がします。

今特に私の求める物件は、極めて数の少ない物件です。条件があるからです。その条件にあてはまった物件は、過去年に数件出ていました。それを逃さず買えたらいいなと思っています。たまにその価値を十分認識せずに売られることがあるのです。その物件をその価値がわかるわからないにかかわらず、購入できた人はラッキーかと思います。 和合実