知らないでは大変?

今日は、夫が突然死したときの妻の行動に関するお話です。

会社の代表者である夫の妻が、すぐに取引銀行に電話をして、弔電や樒のお願いをされたそうです。こういう話はよくあることですね。

でも、葬式が終り、会社は大変な事になりました。預金の引き出しができなくなっていたのです。夫の名義の預金は当然ですが、会社の預金も名義変更をしないと引き出しできません。代表権のある取締役は夫のみで、万一の時、会社の経営を誰が担うか決まっていませんでした。

こういう場合、銀行は心情としては理解しても、ここはドライに判断するものです。銀行がとった行動はと言いますと、借入金と預金の相殺でした。銀行はまず自らの利益確保と、損失回避に動きます。

こういうことがあると知らずして、知らなかったでは後の祭りです。銀行に文句を言っても始まりません。資金の流れが詰まると、結果は見えています。

こうなると困る人はどうすればいいか、これでわかりますよね。 和合実