手痛い失敗?

物件購入をしようとして、なかなかいい物件が見つからず、それならばと思われ、土地を買って、自らマンションを建てられた方のお話です。 視点としては間違ってはいないのですが、結果的に表面利回りが6%ぐらいになってしまい、借入額からしますと、入居率が90%になると、返済額に持ち出しが発生してしまうのです。

それが現実となり、気持ちが重いようです。当初計画では、8%以上を目標にされていました。入居者ターゲットは間違っていません。土地代も高くはありません。なのにそれがかなわなくなった理由は、建築予算がオーバーしたことが一番大きな理由です。

この方は会社員で、忙しくされていて、打ち合わせに時間が十分取れなかったことや、内装や外観にこだわりを持たれて、追加の工事費が予定から大きくオーバーし、それを止めようがなかったことが原因です。

できあがった物件には満足されていますが、収支が厳しいため、今後どうしたものかと悩んでおられます。

次の物件へと進む余裕はないらしく、後悔の念でさいなまれ、これを売却するには、損を覚悟しないといけませんから、売るに売れない状況です。

この話は他人事ではありません。やってみると物件作りは簡単ではないのです。出来上がり物件を判断するほうがずっと簡単です。いやなら買わなければいい話ですし、出来上がった物件を購入するほうが時間の節約にもなります。

時間と資金に余裕があって、慣れないところは信頼できる人にコンサルしてもらうのが良かったかもしれません。それも考えれたようですが、その費用を出すなら、自分でやろうと思われたのです。

正直、これに対する助け舟はなかなか出てきません。売却するなら、大きくインフレになった時?そんなチャンスもひょっとしたら巡って来るかもしれません。

ということで、物件作りを考えられている方は、予算計画をしっかり立てて、ぶれないように計画を進めることが肝要ですよ。 和合実