オーストラリアの不動産事情その1

 今日から数回にわたって、オーストラリアの不動産事情について、私が感じたことをお話したいと思います。皆さん、CITYというのを和訳では「市」と習いましたでしょう。でも、実際はちょっとニュアンスが 

異なります。CITYとはビジネス街のことを指します。今回行きましたメルボルンでも、CITYと呼ばれるのは、大阪市の中央区よりまだ狭いエリアです。ですからOSAKA CITYというのは、御堂筋の梅田から難波あたりまでが本当の意味でのCITYなのです。

CITYには人は住まなかったのです。あくまでCITYはビジネスの場所であって、居住するエリアではないのです。しかし最近、ベイエリアの再開発があり、超高層マンションが林立していました。

ニューリッチ層は、CITYに住むようになってきたようです。これは日本でも同じですね。水辺の夜景を楽しみ、ビジネス街とアメニティ空間が近くにある物件が人気のようです。金額は150㎡の2ベッドルームでざっと7千万から8千万円というところです。

でも、私が住むならCITYまで車で30分圏内の、戸建て住宅を狙います。土地の面積は約200~300坪です。平屋か二階建てが一般的です。バックヤードが広く、必ずと言っていい程、バーべキュー設備があります。歩道と車道は分離され、しかも住宅街でも比較的広いので、せせこましさを感じません。

一方、投資で見ますと、立地によって全く異なります。良い立地は、利回りもそれほど高くはありません。キャプレートで7%ぐらいです。でも借入金利は8%を超えていますので、自己資金を半分以上入れないと、キャシュフローはプラスになりません。

不動産投資はキャピタルゲイン狙いが中心です。熱帯エリアのダーウィンでは3年ほど前から不動産価額が上昇著しく、3年で約2倍になったそうです。

私は20年前にもオーストラリアに行きましたが、そのとき、1000万円台でいい住宅がたくさんありましたが、今ではそれは3000万~4000万円台になっていました。

続きは次回。   和合実