長屋の再生

戦後まもなく建てられた長屋を再生している人がいる。この方は元デベロッパーに勤務されていたが、新築よりも中古の建物に興味がそそられるようで、 今ある建物を生かすことに心血を注がれている。この人の周りに集うのは、普通の分譲マンションや建売住宅に満足できず、自分なりの住まいを求める人々です。その数は年々増加しているようです。長屋だけでなく、倉庫を住居にしてみたり、ビルのコンバージョンで住居にしてみたりと、あれこれ考え楽しみながら仕事をされているように私には見える。彼は住まい方の提案をしているのです。そして古いものを見直そうとしています。スクラップアンドビルドで新築を考えるより、古い素材を生かし、シンプルなデザインの中にこだわりを持つ、というイメージで私は捉えています。彼の作品で私が実際に見せていただいたのは、区分の中古マンションで、それをスケルトン状態にして、もとの内装とは全く違った素材で、新しい空間を演出し、そこに住まう方に一味違った喜びを提供されていると感じたマンションでした。それなりに費用は掛かるのでしょうが、予算を決めてその中でいろいろ考えてくれるようです。彼と初めてお会いしてからもう5年ぐらいにはなりますが、年々行動範囲と活躍の場が広がってきているように感じています。すなわちそれは世の中のニーズにあっていることをされているからだと思います。その人とは㈱アーツアンドクラフト代表の中谷ノボル氏です。「スマイ主義」という本を出版されています。ご興味のある方は一度ご覧になってみてください。  和合 実