空室率20%と5%で対応は異なる?

 不動産投資は、机上の空論では意味がありません。家賃が入ってこそ収支が組めます。家賃が入らなくとも、毎月の返済はしないといけません。 なかなか入居者が見つからなくて、空室率が下がらない状況では、家賃を若干でも下げれば入るなら、それで埋めることも考えないといけません。その目安は空室率20%です。これを超えると危険水域です。でも5%なら、入居者の質と他の入居者との家賃も考え、値切りには応じないという姿勢も必要です。すなわち、少しでも余裕のあるときは、家賃が高くなるように手を加え、募集家賃は最低現状維持、できれば家賃UPを目指すのです。

 空室率の高くなる問題点は、必ずしも家賃だけではありませんから、原因を突き止めることも忘れてはいけません。注意すべきは、後で滞納を起こしそうな人だけは入れないということです。家賃を下げても、審査は厳格にし、その上で入居をOKするかどうか決めてください。入居率のいいときもあれば、良くないときもあります。いいときに、余裕資金を貯めて、いざというときのために備えてください。その資金を使って、外装をきれいにすることも、必要になる時期も来るでしょう。楽をしますと、あとに付けが回ってきます。そのことも心得ておいてください。和合 実