収益還元価額が積算価額を上回る物件

先日、利回りで価額を算定すると、積算価額を大幅に上回る物件がありました。こういうケースでは、大抵の場合、利回りは低いのですが、これは10%を超えます。それも東京23区内の物件です。

積算価額で言いますと、1000万円は高いと感じます。すなわち、賃料が高すぎるのではないかという懸念があるのです。事情を聴いてみますと、居ぬき店舗であったため、借主には初期投資を抑えられるメリットがあるため、

賃料は高めでも借りられたということでした。

そういうことかと一応の納得はできましたが、業態が変われば賃料は7~8掛けになります。当面は退去しないという前提で考えれば、資金回収はできます。そう思っての購入の場合、ポイントは建物価額です。その意味がわかりますか?

東京の都心部で駅からも近いという点を考えますと、おそらく、現状の収益性が高ければ買い手のニーズはあるのかもしれません。

一般的に東京の収益物件は利回りは低いという認識ですが、中にはこういうのもあるのです。でも、私はお勧めいたしませんがね。  和合実