収用関連2

以前、収用についてお話しましたが、今日はその第二弾です。所有物件の土地の一部が、道路拡幅に伴う収用で、行政と売買契約をしました。契約をしますと、そこから約10カ月後までに建物を移転するなり、収用される部分だけでも解体して、収用土地を完全な更地にし、引渡しをしないといけません。

今回私は、収用後の残地部分は使用するのでなく、売却を考えて、この物件の譲り先を知り合いの方にほぼ決めていました。その方は減築しての建物使用と、可能であれば隣の土地も買って、両地を併せて新築すれば、いい建物が建てられるとも考えおられました。

数年前に仲介業者から私に隣地の土地建物の購入打診があった経緯もあり、私は隣地の方は売ってくださる可能性もあると思っていたのですが、反対に当方の土地を売ってほしいと言われ、そのお返事に一瞬戸惑いました。こんな場合、どうするのがいいと思われますか?

私は隣地の方のご要望を聞き、その方にお譲りすることにしました。なぜそうしたかと言いますと、隣地の方は地元の人で、ここで商売をされてこられました。高齢者となられた今も営業され、いずれは息子さんに遺産として残してあげたいと思われていたのです。

私の知り合いの方は、そこを賃貸物件にしようと思われていましたが、ここでなくても構わないでしょうし、私の物件は角地ですから、隣地を買うか売るかして、隣地と一体利用するのが一番この土地にとっていいと思えたのです。その旨、知り合いの方には事情をご説明して、諦めて頂いた次第です。

知り合いの方には申し訳ないことになってしまいましたが、この状況を快く受け入れして下さいました。土地利用を考えますと、ベストな判断であったと思っています。 和合実