実需の住宅物件が高騰

私は実需物件を扱わないので、あまりそちらの価額変化を敏感には捉えていませんでした。つい最近、自宅近所の物件価額を調べてみますと、実需価額が高騰し、中古物件でも10年前の買値より、高く売れる物件も多くなっていました。

一昨日、実需の住宅物件を見る機会がありました。私の考える査定額は、その物件の売り出し価額より、800万円低いものでした。業者に聞きますと、この価額でも問い合わせが多く、近いうちに決まるのではないかと思うと言っていました。

この物件の購入者層は、年収500万円以下で、ほぼ満額住宅ローンを使う人のようですが、ローンを30年組んで買う物件でないように感じました。

場所によって異なりますが、住宅として人気のあるエリアの物件は、かなり売主さんは強気です。不思議なことに、こういう時期に買いたい人が増えます。値段が下がってきているときの方が、売主は弱気になるのですが、買主がそれ以上に弱気なケースはよくあり、その時期に買わない人が増えます。人の心理は、理論とは反対の行動を選択させることが常にあるのです。 和合実