何もない幸せとは?

賃貸業をしていますと、何やかやと次から次と問題発生することがよくあります。その連絡は、賃貸管理会社から来るのですが、入居者から管理会社に連絡がいき、管理会社から貸主に来ます。

ですから、管理会社から連絡が入ってくると、ドキッとしたり、またかという気分になったります。いつも、「もっといいことで連絡してよ」と思うことになります。

連絡内容は、退去、クレーム、修繕依頼に集約されます。どれも聞きたくないことばかりです。これらの連絡は、賃貸件数が増えてきますと、それに比例して増加します。これが毎週のように出ますと、面倒に思い、いらいらしたり、気が滅入ってくることもあります。でも、これも不動産賃貸業の一端なのです。いわば、賃貸業の宿命です。

私も経験しました。そこから脱出するには、賃貸業をやめるしかないのですが、賃貸業の良さを知っている人は、やめようとは思わないものです。やめないで減らすには所有戸数を減らすしかありません。私はこの宿命から脱出するために、店舗物件に行ったのですが、全く問題が無いということはありません。退去もあります。しかし、圧倒的にクレームや修繕は少ないです。

1年間、何もないということもあります。それが、何もない幸せという意味です。  和合実