コンビニの閉店ラッシュ?

人口100万人以上の都市で、特によく見られる光景ですが、距離にして、2キロの道路区間に7店舗ほどコンビニが出店しているところがあります。距離にして、300mのところに同じ会社のコンビニがあるということもあります。これは同じオーナーが経営しているケースがほとんどで、いわゆるエリア戦略です。他社コンビニが出店する可能性があるなら、自分のところで抑えておこうという訳です。

交差点の4角のうち、3角がコンビニ店舗というところもあります。それぞれに人の流れがありますから、これでも経営は成り立っているのでしょうが、激戦であることは間違いありません。いずれ退店せざるを得なくなるところも出てくるかと思われます。すでに店舗数は過剰気味になっています。

最近は、コンビニの24時間営業に疑問を投げかけられ、人手不足と相まって、営業形態を変えざるを得ない状況に追い込まれています。そんなこともあってか、昨年は、閉鎖店舗が目立ちました。一定の売上の立たないところは、閉店するのに何のためらいもありません。それで困るのは、そこに賃貸している家主です。

私の住いの2キロ圏内でも、ここ2年で3店舗の閉鎖がありました。そして1店舗オープンしています。3店舗のうち1店舗はコインパークに、1店舗は建売住宅になり、1店舗は今敷地の造成工事をしていますが、おそらくここも建売住宅でないかと思います。このようにコンビニ空き店舗は、売却になることもしばしばあります。

人口数十万人の地方都市で、このエリア戦略で出店しているところは、おそらく閉店が今後続くのではないかと思われます。残す店舗と閉鎖する店舗の色分けが進むような気がします。その時あわてずにすむように、そのようなエリアにある家主さんは、次の一手を今から考えておくほうがいいかと思います。 和合実