大手企業の考え方

ある物件の売買で、考え方もいろいろと感じたことをお話しします。

購入を申し込んだのが、個人(満額で現金買い)と法人(指値あり、現金買い)の2件ありました。売主は上場企業の子会社であったのですが、売主が選んだ買主はどちらだったでしょうか?

正解は、法人です。通常なら、満額でしかも現金買いとなると、売主は言うことなしと思うのですが、そこが上場企業グループの考え方の違いです。

この結果の根拠は、あとのトラブルを避けてのことです。有名企業となれば、何らかの問題が後で発覚したとき、不適切な物件を個人に売ったとなれば、訴訟に発展すると不利になる、あるいは信用問題に発展しかねないというリスクを考えているわけです。多少指値があろうと、法人と契約しておくほうが対等な立場ですから、問題への対処がしやすいと考えたようです。

これは一例ですが、上場企業が建物を賃借するとき、貸主の信用等を調査しているところもあります。金額の問題より、信用を重んじますから、目先の利益より、あとのトラブルを考えて行動しているということです。   和合実