不動産投資のリスク

収益不動産の購入目的は、どんな形にしろ、利益を挙げるために買われる訳ですから、投資になります。投資には、リスクはつきもので、100%成功するとは限りません。すべては自己責任なわけです。ですから、儲けがあっても、損が出ても自分に帰属します。

これが大原則です。しかしながら、私は自らが仲介した物件では損をしてほしくないという思いでやってきましたが、仲介業でそこまで考えていたら仕事はできませんよと、言われたこともあります。神様でないから100%の成功はないわけで、買う自由も買わない自由も顧客の側にあるというのが、その人の言い分です。その通りです。

まもなく仲介業をやめるわけですが、この仕事を通じて、知り合った顧客の大半の方は、満足してくださっていると信じますが、私の知らない中で、不動産を購入しなければよかったと、後悔している人もいたかもしれないと思うと、自己責任だからという思いとは反対に、割り切れていない自分がいます。

私個人に置き換えれば、トータルで考えますので、利益が出ることもあれば、損をすることもあると割り切っています。すなわち、8勝2敗でも、7勝3敗でも、勝ちが多ければ良しとし、10勝無敗は欲張りすぎと考えています。極論すれば、2勝1敗で損は無しなら、成功の部類に入ります。失敗は次の利益を売るために必要な経験になると思えるからです。

でも、この考え方は複数物件購入できる人の理論で、1物件しか買えない、あるいは買わない人には通用しません。この1物件が、人生を左右することになるからです。ですから、1物件だけでやめる人は、そのリスクに耐えられる人のみがすべきで、耐えられない人は借金をしての不動産投資はやらないほうがいいというのが私の思いです。

初めての人は、成功ばかりでなく、失敗もあるという覚悟を持って、やるなら自己責任を貫いていただきたいと思ます。 和合実