ツー・カーになる?

先日、大手企業の社員と打合せをしていて、話がちぐはぐで、理解をしてもらっていないことがありました。私の説明不足もあるのですが、そこまで言わなくても感じてよという部分です。話が弾むかどうかは、一定の知識があって 

前提条件なしであることが必要です。後戻りして前提条件から話をすることに対して、気が引けるところもあります。おそらく私も若いときは同じように思われたことも、多々あったのではないかと思いますから、できるだけ説明をするようにしていますが、まったくの素人同様というのは困りものです。

プロ意識の少ない方が多くなっているのかもしれないと、最近よく感じます。企業も人材教育を人手不足と費用の問題からか、あまりやらなくなっているように聞いていますが、自分で努力するということぐらいは教えないとビジネスにはならないように感じます。上司はOJTで教えているのかもしれませんが、逐一報告はされていないようで、そこを問題視していないところに問題があります。

ある企業の部長さんのお話です。顧客のAさんはなぜ取引をしてくれないのかと思っておられました。私はたまたまそのAさんを知っていて、その疑問に即座に答えを出すことができました。それは顧客サービスが全くと言っていいほどできていないからだと率直に申し上げました。Aさんの懐に入り切れていないのです。それはうわべだけ、あるいは自分中心の営業をしているだけで、Aさんのことを真剣に思って営業していないからです。実はその企業の営業マンの様子を以前聞いたことがあったのです。

このように、理由というのは単純にして明快な場合もありますが、それを担当者は全く気付いていないのです。そこを上司はどうカバーするか、上司の力量も問われるところです。成果の上がらない部下にプレッシャーをかけるだけでなく、なぜ成果が上がらないのか、そこをもっと深く知ることが重要ですね。  和合実