居抜き物件だからと言って・・・

 ロードサイドの店舗物件の話です。地主さんは、居抜き物件を 前テナントの賃料より安く貸す人が多いのですが、居抜き物件は、入居する テナントにとっては初期投資の費用がかからない分、賃料は多く負担できるはずです。

それを前の賃料が高いとか、空いているよりましでしょうという出店者の理屈に押されて、立地条件のよい物件までそれで貸すというのは、地主さんが条件交渉に負けたということです。

建物が古く、使い勝手が悪い場合は別として、そのまま使えるのであれば、まず賃料の妥当性を検証する必要があります。

その立地に前テナントの業態が合わなくなっているのであれば、業種を変えて募集すればいいのです。

たまに、居抜き物件の賃料が安すぎると思える物件を見ることがあります。不況だからと言って、すべての業種が悪いわけではありません。テナントは、立地価値を見て出店するんです。どうしても出たい場合は、賃料を下げてはきません。

一般論ですが、傾向として、地主さんは弱気になりつつあります。でも、本当にいい立地の物件は、取り合いになるはずですから、弱気になる必要はないのです。

反対に、それは高すぎるでしょうと思える賃料で募集している物件もあります。自分の土地の価値をわかっていない地主さんが結構いると感じます。 和合実