大型物件と小型物件

 収益不動産を購入するのに大型がいいか小型がいいかという質問がありました。一概には言えない部分もありますが、個人で資金力にあまり余裕のない人は 小型物件をお勧めいたします。大型物件が買える人場合でも、小型物件と答えることはよくあります。それはなぜかといいますと、出口を意識しているからです。

たとえば、3億円の物件一つと、1億円の物件三つでは、諸費用は後者の方がかかるかもしれません。でも、何かあった場合の処分を考えますと、後者の物件の方が売りやすいのです。前者の方が、売り急ぎの場合、特に値段は下がります。

築年数が経過しますと、前者の方が売りにくくなります。諸要素を考えますと、資力のある場合はいいのですが、そうでない場合は後者の方がリスクは少ないと考えているのです。特に素人の人は、いきなり大型物件を購入しない方が無難です。大きく儲けようとすると、失敗したときには大きな痛手となります。

大型物件を買うなら、都市銀行で融資をしてくれるか尋ねることです。自分の望む融資金額を都市銀行が出す場合はいいかもしれません。資力がありと判断されているからです。地方銀行や信用組合で貸すといわれても、都市銀行ではむずかしい場合は、やめておくほうがいいというのが私の考え方です。 和合実