諦めたら終り

 賃貸経営の運営実績が融資に左右するというお話です。Aさんは複数棟取得された物件の入居を独自の方法で、満室経営を実践されています。ですから、 

空室の多い物件であっても、過去の実績で、銀行さんも融資に前向きになるのです。

 通常でしたら、現入居率が低いと、融資額が低くなります。そのため、積算担保価値がいくら高くとも、融資額は伸びないのです。

 でも、Aさんの場合、数ヶ月以内にそれを満室にしてしまいます。入居率の悪い物件は、買いたい人は少なくなりますので、安く買えるというわけです。

 これが、私が申し上げている「優良物件は自分で作る」ということです。それを実践する人は私の周りでも徐々に増えてきています。最初から誰もができるわけではありません。時間と労力を惜しまず、楽しみながら焦らず工夫をしていくことが肝要です。その効果はいずれ出てくるものです。

 空室が多くなってきたり、問題が多く発生して気分が滅入ってくると、購入したことを後悔し、あるいは購入してから買わなければ良かったと思う人もいるでしょう。でも、それは自分自身のどこかに甘えがあったり、努力の足りない部分もあるのではないかと思って見返ることも必要です。

 諦めずに努力し続けることが、賃貸経営者には必要と、私はAさんをみていて感じます。Aさんは、「うまくいかないのは誰のせいでもなく、自分の責任」ときっぱりいい切られます。これが自己責任を取れる人の姿勢です。  和合実