株安で不動産はどうなる?

 先日来、アメリカでダウ平均株価が1万ドルを割り込み、日本でも日経平均があっさり1万円を割り込んだ。円高が進み、1ドル100円まで来た。金融経済の破綻は実体経済をいよいよ冷え込 

ませる。

 これらの状況下で、収益不動産はどう動くと思われますか?価額の下落はすでに始まっています。だから、待てば安くなると言うのも、一つの見方ではありますが、私は、安定収益を求めて、収益不動産を求める人が、ますます増加するのではないかと思っています。

 そのため、一定価額帯の収益不動産の需要は高まると見ています。利回りで考えますと、価額の下げ圧力も一定のところで止まると思えます。

  それは、私が収益不動産市場の現場にいて、「よい物件」と思えるものは、即決購入する人が現れるのを見ているからです。また一般的に、求められている物件というのは、実はそれほど多くはありません。

 物件を自己資金で買えるほどの資力のある人以外は、購入に際し、あまり条件面でハードルを高くしていますと、金融機関の融資姿勢も変り、今回も収益不動産を買うチャンスを逃すことになるかもしれませんから、その点もご注意を。 和合実