私の好きな店舗物件パート2

8/11にご紹介しました店舗物件のことですが、テナントさんの運営会社に知り合いがいるものですから、退去の可能性について確認を取りました。 「今年度中の退店可能性はなし」のことでしたが、売り上げが伸び悩み、所有者に賃料の値下げ要求をしていることを教えていただきました。

退去後のことも考え、同業他社の知り合いにも出店可能性を確認しましたところ、「角地であっても車の出入りがしにくい」という見方をしていることがわかりました。そうしますと、1.テナント賃料は退去で無収入。2.賃料は値下がり傾向。3.次のテナント付けは簡単ではないかも知れない。という判断になります。この物件価額は更地の土地価額とほぼ同等です。そうしますとテナント退去時の返還保証金や建物解体費の手当てを考えておかなければなりません。出口はマンショ用地としては小ぶりなので、建売業者さんへの売却か、エンドユーザーへの売却となります。そのときに諸費用込みの購入価額を上回って売却できるかが、ポイントとなります。将来的に、このエリアは土地価額が上昇するかも知れませんが、急激な上昇は見込めないと思われます。そうしますと、損失を抱えないような取得を考えるのであれば、いつまで現在のテナントさんが借りてくれ、賃料が維持されるかにかかかってきます。検討中に他社さんから不動産購入申込みが指値で入ったようです。もしそれで決まれば無理をして進める必要もないと判断しました。私がこの物件を紹介しましたお客様には様子を見ることを進言しています。資金の段取りがつき、そのときまだ残っていましたら、そのときに再検討しようと思っています。  和合実