予測次第で変わる不動産の所有法

 今後の不動産価額の予想を皆さんはどうお考えですか?10年未満のサイクルで上下していくと予測はできないでしょうか? 

仮にこの予測が当っている場合、個人投資家はキャシュフローを良くするためにも借入れ期間は長くして、返済しきる前に時期を見、売却することも視野に入れておく必要があります。特に不動産で生計を立てようと思っている方は、複数の不動産を所有することになるでしょう。過去の不動産所有の仕方とはかなり違ってきます。それに気づかないと失敗する危険性があります。これまでの所有法は購入したら、よほどのことがない限り売却はしないのです。それでは時代の流れについていけませんね。今は金融がゆるいですから、業者買いが活発で不動産価額は上昇しています。しかし、一旦金融の締め付けが行われましたら、また不動産価額は下がるはずです。それは上昇の急であったところから下がるはずです。不動産の売買の主体はエンドユーザーではなく、業者であるからです。ここの意味を知らないといけません。それがこの予測の根拠になります。

 先日、目先の不動産の今後を予測をしましたでしょう。不動産の動きを予測するには、金融庁と、銀行の融資スタンスに注意を払っておくことも必要です。辻褄の合わない価額はおかしいと思わないといけません。私の場合、価額だけでなく、サラリーマンですから、良いと勧められても自ら動けて処理できる範囲を超えていましたら買いません。良い悪いの判断基準が人によって違います。Aさんには良くとも、Bさんには良くないこともあるのです。なぜなら対応能力が違うからです。それを自ら知って、自らの基準をしっかり身につけないとその範囲を超えてしまうのです。実はそれが失敗につながるのです。軌道修正には精神的苦痛も伴いますが、それに耐えることも必要です。不動産投資には冷静な判断が重要です。一歩先をみながら、不動産の組換えをしていき、『収益不動産所有の極意』でも書きましたが、キャッシュフローが常にプラスで、また常に評価益が出るような不動産所有の仕方がベストと自信を持って言い切ります。そのためには不動産を育てるという感覚が必要と思っています。今日は特に抽象的な部分もありますが、言外の言を読みきってください。和合実