コバンザメ商法

実需の住居用地としての価額が仮に100でも、店舗用地として見た場合に、賃料が高めでも入居テナントが見つかるような立地であれば、坪単価が20%UPでも取引されます。 これはコバンザメ商法をしているテナントがいるためです。ショッピングセンターに集まるお客さんを、自分の店に誘導することにより、集客のためのコストをかけずに済むため、賃料を高めにしても出店するのです。大型スーパーの近くに小型スーパーが成立つのはこのためです。この理屈を知らないと、またそれがどんなスーパーか知らないと、そこは周辺の相場賃料で借りようとしていますから、高く貸せたとしてもそうはなっていないケースが多いのです。多くの地域で必ずコバンザメ商法でチェーン展開しているテナントがいますから、よく気をつけてみておく必要があります。

ここ数年ロードサイドに出店をシテ店舗展開をしてきたところが、そうはしないで大型ショッピングセンターのテナントとして店舗展開に切り替えたところも出ていましたが、郊外には今後出店規制がなされるため、またロードサイドに戻ってきそうです。チェーン店が生き延びるには店舗展開が宿命でもあります。取り合いになりそうな土地にも、賃料が上がらなかったのは先のような理由もあったのです。でももうすぐロードサイドの土地需要が高まることになると思います。ロードサイド物件は、今がチャンスかも知れませんね。意味深?  和合実