物件調査はいつすべきか

契約前にすべきことと契約後にすべきことがあります。端的にいいますと、契約前は、購入するにあたり、これは譲れないということを基本とし、 小さな問題、すなわち契約後でも解決できる問題は、それからの調査でも遅くはありません。問題点はすべて洗ってから契約をしたいというのが購入者側の言い分ですが、それでは通らないケースがあります。売主側の仲介業者が手間を省きたがったり、売主自身が、細かい注文には応じようとしないケースがあるからです。このときの判断は、物件を気にいったら、まず競合があるのかどうかを聞き取り、そうであるなら小さいことには目をつむり、自身で解決できるかどうかを基準に考えればよいと思います。

たとえば、こんなこともあります。売主が、請求されるがままに支払っていた水道光熱費は、実は入居者が負担すべきものであったとか、それがやけに高い金額であった理由を調べると、水が流れっぱなしであったとかというケースもあります。売主自身が気づいていないことですから、見つけることは容易ではありません。取得後にわかることもあるのです。

物件を購入したら、ご自身ですべての支払項目をチェックするほうがいいのです。大体購入から、賃貸運営が軌道に乗るまで2ヶ月ぐらいはかかります。かかって当然なのです。見直すべきは見直すという姿勢が大事です。それに伴う出費もあるかもしれませんが、長い目で見ますと、そこは必要経費と割り切るべきでしょうね。わずらわしさも、購入してからの楽しみと思えるようになれたら大したものです。 和合 実