対応の仕方

先日、ある物件のことで仲介会社に問合せをしましたが、担当が違うということで、邪魔くさそうな言い方をされ、ちょっと不愉快な気分になりました。 こんな対応でよく仕事ができるなと正直思いました。

ビジネスというのは、縁でつながっているということを感じていないのです。これを感じることができたら対応が変わるのですが、教えてもらっても気付かない人は気付きません。ですから、教えてもらえないのです。

こういう人は、成果が上がりません。なぜなら、人のために考えることがないからです。同僚のために、自分が代わりに聞いて、答えられないことは、あとで担当者から電話させますと言えばそれで済むことです。

それを自分は担当じゃないからと、無愛想にしていたら、自分の担当物件に問合せがあって、同僚が電話をとっても、快い対応はしてもらえなくなります。

自分の対応で同僚の成果に結びつけば、喜ばれます。余計なことをするなとは言われないでしょう。成果に結びつけば、喜んであげるくらいの度量がないと、いい仕事はできないものです。

その返礼は黙っていても、よそから返ってくるものなのです。他の人の役に立つことは競争社会の中では、馬鹿を見るように思われていますが、馬鹿になればいいのです。

馬鹿になるほど、実は難しいことはないのです。人にはプライドがあり、それが邪魔をして馬鹿になりきれないのです。

馬鹿になれる人には、巡り巡っていい結果が生まれます。「情けは人のためならず」に通じます。これは理屈ではなく、やってみて初めて感じることのできる先人の知恵なのです。 和合実