外も暑いですが・・・

最近の暑さは応えますね。夜は寝苦しく、一晩中エアコンをかけると足が冷えて、翌日はだるさを感じ、できるだけ寝るときは切るのですが、そんなことも言っておられない状況です。

外の暑さだけでなく、不動産価額も熱くなってきています。高すぎて手が出せないという話や、買いたくても買えないという話はよく聞くようになってきています。物件はあっても眼鏡にかなう物件がないということです。そうしますと、不動産市況は沸いているようにも見えますが、見方を変えれば、需給ギャップが生じて、取引が減っているのではないかと思われる節もあります。

いいと思う物件には買い手が集まりますが、当然買えるのはその中の一人です。そうしますと、買えない人の中には、高いと思っても買うべきかと悩む人もいます。不動産価額は景気や時の政権の政策で常に動くものです。価額が上がりすぎと思えば、手を出さず、下がりすぎと思えば、その時こそ買うというのが鉄則ですが、わかっていてもそうはいかないのが不動産取引です。意識すべきは価額の妥当性です。どうしても買わないといけない切迫した事情のある人は別ですが、そうでない人は、焦りは禁物ではないかと思います。

値上がりしている物件には、それなりの理由があります。反対に理由のない値上がりは、バブルですから、はじけてしまいます。株価も上昇が急であった分、下げだしたら急降下です。不動産価額は株価ほど急変しませんが、変化は常にあります。都心部の不動産価額の上昇基調は当面続きそうな気配ですが、選択眼は必要です。売り物件の中に、それは上がりすぎという物件もよく目にします。昨年までは買主優位でしたが、今は売主優位となっています。そのため、収益物件の利回りも下がってきていますが、下がるにしても限度があると思います。

結論的には、売主にも買主にも、「ほどほど」という感覚が大事なのではないかと思います。どちらもここまで来いというのでは、売り時期・会い時期のタイミングを失う結果になると思います。  和合実