物件を見る意味

私の扱う店舗物件は、遠方が多いので、現地の仲介業者さんに「わざわざ大阪からこられましたか」と感心されます。

現地までは、新幹線で、飛行機で、あるいは車で5時間かけて行くこともあります。行くということが大事なのだとつくづく思います。

自分が売主なら、あるいは仲介業者であるなら、遠方から来てくれた人をどう思いますか?おそらく、本気で来られていると思うでしょう。

とりあえず行くということはありません。時間と費用もそれなりにかかるわけですから、常に本気であるわけです。

この本気を重ねることで、いい店舗にも出会え、購入することにつながるのだと思います。数千万円あるいは億という金額の物件を購入するわけですから、それを手に入れようと思ったら、交通費は微々たるものです。

数万円をけちって、チャンスを逃すことより、何度も見に行って、それで仮に買わない、買えないということになっても、その積み重ねの後に、いい結果が出るのだと実感しています。

実際に買われている人は、1店舗を購入するのに、遠方であっても数店舗を見ておられます。ですから、比較ができ、その比較の中で決断ができるのです。

最初から、いい店舗に出会えた場合、それが本当にいいかどうか迷いが生じ、判断が遅れて買えないということもしばしばあります。チャンスを逃すことになるのです。

そういう失敗もして初めて買えるチャンスが来るのだと思いますし、自分の判断基準ができてくると思います。  和合実