最近の不動産事情

 震災の影響もあって、不動産の売買契約を目前にして、契約を取りやめにされる人も出てきているようです。阪神淡路大震災の 直後もそうでしたが、所有派と賃貸派とに分けて、どちらが得かという不動産関連記事の特集がありました。

あの時は所有に伴うリスクから、賃貸派が一時的に増えましたが、今回も先行き不安から、購入に関しては様子見する人や、賃貸の方がいいという人が増えているようです。

収益不動産に関しましても、銀行では自己資金の少ない人には、所有のリスクを理由に、融資を断っているような気配があります。

自己資金の豊富な人や、資産背景のしっかりした人には、融資をしたいでしょうから、そういうことを言われることはないように思えます。

これからは5年先、10年先を見て不動産購入を考える時代に入ってきています。でも、それに見合う物件は非常に少ない気がします。

特に、初めて収益不動産を購入される人は、誰もが見られるネットで探されているのじゃないかと思いますが、1億円以下でそこに出ている収益物件は築年数の古い物が多く、融資や入居者ニーズ等を考えますと、ほとんどが見送り物件というのが私の実感です。 和合実