円高と株安

 円が1ドル90円台前半まで上がり、株価は一時バブル崩壊後の最安値7607円を更新してしまいました。東証一部の時価総額は11/24だけで20兆円超の下げで、 

260兆円を割り込みました。

 相場の急落で、株価純資産倍率(PBR)が1倍をきる銘柄が続出しています。優良銘柄と言われるトヨタ自動車やパナソニック、三菱UFJファイナンシャルグループまでもが、1倍未満となっているのです。

 これはどう考えても行き過ぎですね。株価の下げ止まりがはっきりすれば、これらの銘柄は適正価額まで値を戻すはずです。私は株の専門家ではありません。でも、そうでないと理屈としておかしいことはわかります。

 それは不動産にも言えることだからです。過去に行き過ぎた安値と高値の時期がありました。冷静な判断をすればわかるのですが、勢いのある流れは止められないものなのです。

 国内銀行の保有株式の含み損が、このまま拡大しますと、貸し出し余力がなくなり、不動産業者への貸し出しは一段と厳しい状況になるでしょうね。不動産価額の行方が気になります。  和合実