オーストラリアの不動産事情その4

 今日はケアンズの不動産事情について話をします。ケアンズはクイーンズランド州にある北部の町で、年中温暖な地域のため、オーストラリア国内だけでなく、海外からもリゾート地として人気が高い。時差が少なく、直行便もあるので日本人旅行客が 

多い。

 私の滞在したのは、ケアンズから車で30分の海辺のリゾート地でした。リゾートハウス(マンション)の建築中物件の売出しがあり、見に行きました。工事現場で作業している職人さんの数は日本と比べて非常に少なく、のんびり仕事をしている様子でした。

 その物件は、海側に向かって眺望をさえぎるものがまったくない少し高台に位置します。眺望がこの物件の売りです。130㎡、2LDKの物件で3500万円ぐらいです。この価額は高いと感じました。この価額なら、海辺まで徒歩5分の戸建物件を購入できます。

 オーストラリアの人は、2週間~3週間家族でサマーホリデーを楽しみます。そのため、宿泊料金の安いアパートがたくさんあります。これは日本で言う「コンドミニアム」です。自炊が基本です。日本の海の家と呼ばれる旅館よりずっと快適なものです。

 これを利用するなら、所有する必要はありません。換言しますとリゾートエリアで物件を持っても収益性は良くないのです。やはりここでもキャピタルゲイン狙いということになります。

 今日はここまで。次回がオーストラリア不動産事情の最終回です。  和合実