判断に迷うときもあります

 収益物件を仲介する立場の人は、購入するかどうかの判断はあくまで購入者に任せるのが普通です。私も物件紹介をします。そのとき判断を求められるケースが多いのです。でも好き嫌いが人にはあります。たとえば、 私が好きでなくとも、いいと思う人はいると思うのですが、私が仲介に入る場合、このケースではなかなか成約しません。一般的には悪くはないと思っても、お勧め物件かどうかとなるとちょっと迷うケースがあります。そのため、顧客に判断をお任せするのですが、その場合の成約率が非常に低いものとなっています。数では圧倒的に、私がいいと思う物件を購入されているのです。

 でも誰かがその売り物件を購入しているわけですから、その人は私以上に収益物件についてよくご存知で、私の見えていない部分を見て良しと判断されて購入されているか、あるいは全く物件価値が見えずに購入されているかのどちらかかなと思います。最後は自己責任ですから、勿論私も最終責任までは負えません。ですから100%良いからというお勧めもできません。実際にもそういう物件はありません。良い点悪い点は必ずあります。総合点で判断するしかありません。私はその指標となる合格ラインを持っていますので、それを超える物件をお勧めしている訳です。でもそれがすべて成約するとは言えません。タイミングがあります。

  すなわち、最大公約数は私が良いと判断し、顧客も良いと判断して、タイミングが合ったときに初めて成約するのだと解釈できます。ですから、顧客とのコミュニケーションは欠かせません。資産背景や家族構成に到るまでお聞きして、お勧めできるか判断しています。今後もWIN-WINを目指していきたいと思っています。和合実